top of page
埼玉県高校図書館フェスティバル

全受賞作品とコメント2024

ichioshi-2024.png

2023年11月~2024年10月に出版された本から

高校生にすすめたい本を、

埼玉県の高校司書がピックアップ!

1位

本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む

走れメロス・一房の葡萄・杜子春・本棚

かまど 著 みくのしん 著 大和書房

カーリル
『本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む』書影.jpg

みくのしんさんからコメントをいただきました

イチオシ本!ありがとうございます!読書が苦手な人でも読みやすくなってますので!是非!読んでください! 

かまどさんからコメントをいただきました

そして、読書に慣れた人でも楽しめる本になってます!是非!読んでください!

100mankai

県内司書の推薦コメント

読書の楽しさは共有できる!こんな風に読書をみんなで楽しめたら新しい娯楽になれる、そう思わせる新しい時代の読書本。

「走れメロス」のドラマチックなこと!「一房の葡萄」のドキドキ感!一緒に本の中を疾走する感じがしてとても面白い。新鮮な読書体験ができます。

こんなに心を込めて本を読むことが出来るのだと知りました。

読書経験の無いライターが名作小説を読んでみたというWeb企画が書籍化されました。読書は心を揺さぶる体験であることを改めて認識させてくれる本です。読書好きも読書苦手な人もご一読あれ!

読書が苦手だと感じている人にこそ読んでもらいたい一冊です。読書ってこんなに自由で楽しいものなんだ!と感じることができると思います。

今年読んで一番笑った本。本が好きな人も、読書が苦手な人も楽しめるはず!

なんだか難しそうと思っている作品も、こんな風に読んだら面白いんだ!という気づきのたくさん詰まった作品です。

「読書が苦手」「本を読むことに抵抗がある」そう思っている人に、オススメしたい一冊です。

読書に対する考え方が変わります!!読書が苦手だと思っている生徒にこそ読んでほしい。

一度も読書をしたことがないみくのしんさんが、面白おかしくツッコミながら短編小説を読んでいきます。読書に興味はあるけど文章を読むのが苦手、じっとしていられないという人には特におすすめです!

読書って自由だ!音読、お絵かき、なりきり、etc.どんな読み方だっていい!本を読まない人も読む人も爆笑間違いなし!感情豊かなみくのしんさんと一緒に本を読んで、一人では味わえない読書体験を。

「読書ってこれくらい自由でいいんだよ!?」と本を読まない生徒に押しつけたい一冊。

本を読むってこんなに自由なんだ!と目からうろこが落ちました。今さら『走れメロス』に大号泣する姿に爆笑。読書への希望が生まれます。はじめての読書にぜひ薦めたい一冊。

他人の「読書」を一緒に体験する奇跡!感動!わたしも生徒にとってのかまどさんになれたら…

「読書って、自由でいいし面白い!」を全身で表現していて最高でした。読書が好きな人も苦手な人も、みくのしんさんと一緒に、自由に物語を味わってみてほしいです。

音読+詳細な感想読書、普段速読の自分はなんだか羨ましい。でも、子どもに読み聞かせしている時は同じかも。全身で読書を楽しむこと、生徒にも知って&思い出して欲しいな。

ボロ泣きです。元々ブログの記事だったのですが、読んだ当時「これをもっとたくさんの人に読んでほしい!」と思った覚えがあります。読書の楽しさを思い出させてくれる一冊です。

泣いて笑って突っ込んで、どうしてこんなに楽しく本が読めるのか!?本を読む才能ってあるのかも。うらやましくなりました。

読書に対して抵抗のある生徒も、この本を読むと本の楽しみ方がわかるような気がします。

誰かと一緒に読むとハードルが下がって読めることもある。想像力豊富な小学生に語彙力があったらこんな感じかしれませんね。

めちゃくちゃ面白かったです。「本が読めない」人がなぜ読めないのか、なるほどと思いながら読みました。すごく素敵な読書体験を一緒にできて、幸せなひと時でした。

傍からは一人で読んでいるように見えても読んでいる方には友だちと一緒に読んでいるような感覚になれるという点がとても面白い体験ができました。

「本の読み方にはいろいろある」ということがわかるだけでも気が楽になります。

本を読むということがとても主体的で能動的な「体験」だという思いを新たにしました。

名作を身近に感じられますよ。

「本を読む」って難しい、自分にはできないと思っている人にこそ読んでほしい1冊です。

読書ってこんなに無限の可能性があるのか!と思わせてくれる。とにかく面白い。

「本を読む」と一言にしても、人によってさまざまなスタイルがあって、自由で、難しく考えなきゃいけないわけじゃないことを10代のうちに知ったら楽しいよね。

なるほど、そういう風に、「本を読めない」人はつまづくのね。
なるほど、名作って、号泣できるくらいにすばらしいから、名作なのね。

これは大人の読み聞かせだ。読み手の「読み」の面白さに加えて、寛容に自由な読みを受け入れ、時に励ましながら粘り強く「読書」に伴走してくれる人がいることの力を感じた。

2位

地雷グリコ

青崎有吾 著 KADOKAWA

カーリル
『地雷グリコ』書影.jpg

青崎有吾さんからコメントをいただきました

僕が小説家なぞやっているのは高校生のときエラリー・クイーンを読んだせいです。読書とはかくも危険なので皆さん気をつけてくださいあ、『地雷グリコ』についてですが、変なゲームのお話です。

県内司書の推薦コメント

令和史に残る頭脳戦が楽しめるといっても過言ではありません!ここに書かれたゲームを実際にプレイしてみたくなります。

ありふれたゲームに独自のルールを設定して戦う頭脳戦、心理戦がとても面白かった。

昔ながらの懐かし遊びが、こんな頭脳ゲームになるなんて。

学生たちの心理戦と身近な遊びをアレンジしたゲーム要素、意表を突かれるような展開が、読んでいてとても楽しいです。

馴染みのあるゲームをアレンジした5つのゲームに、高校1年生の射守矢真兎が挑む頭脳戦ゲーム。

まず作品名で、どんな内容なのか興味をそそられた。登場人物も魅力的で、テンポよく読み進められる。

生徒のオススメで読んだらすごく面白かった。この本から青崎有吾作品にはまっていきます。

高校生×頭脳バトル! 奇想天外なゲームに、飛んでるキャラクターたちと予想のつかない逆転劇。ワクワクと驚きがぎゅっと詰まってます。

キャラの濃い女子高生が繰り広げる青春頭脳バトル!

頭脳バトルものが好きな人、女の子同士の関係性や巨大感情が好きな人にお勧め。

個性的なキャラクターと、スリリングな頭脳戦が楽しい一冊。

読書であんな感覚を味わえるなんて!と驚いた本。先生・生徒におすすめしましたが、文系の人と理系の人で楽しみ方が異なっていたのも面白かった。

風変わりなゲームに挑んでいく高校生たちの本気の頭脳バトル!ワクワクしながら読みました。なんども「あ~その手があったか!」と頭の中でつぶやきました。

非凡な女子高生が勝負で賭けるものは文化祭の出店場所、部活の名誉、他校の大金、そして…?どんでん返しが堪らない青春小説です。

新しいミステリーという感じで、読んでいてワクワクしました。

3位

spring

恩田陸 著   筑摩書房

カーリル
『spring』書影

恩田陸さんからコメントをいただきました

ひとの長所や能力というのは、周囲との関係性で発揮されるものだと思います。本の中でも、現実の生活でも、メンターとなるものを皆さんが見つけられますように。

県内司書の推薦コメント

恩田陸さんのせいで夜が眠れません!世界観に一気読みです。

いくつかの視点で天才バレエダンサーを描く。思ったより春は、ずっとしたたかだった。

恩田陸×芸術小説=最高!『蜜蜂と遠雷』は音楽が聴こえてくるような小説でしたが、今作も天才的なバレエダンサーの春がすごく魅力的で、バレエの情景が浮かんできます。

『蜜蜂と遠雷』では目に見えない音をことばで表していたが、この作品ではバレエの体の動きを読む人の視線を誘導するようなことば選びで描く。登場人物たちが目の前に存在するかのよう。

踊るひとの息づかいが聞こえてくるよう。振付家・春のバレエを観てみたい。

話の展開が早く、とても読みやすい

4位

成瀬は信じた道をいく

宮島未奈 著 新潮社

カーリル
『成瀬は信じた道をいく』書影.jpg

宮島未奈さんからコメントをいただきました

イチオシ本に選んでくださって、嬉しいです。本作で伝えたかったのは「先のことはわからない」ということ。将来のことは悲観しがちですが、きっと明るい未来が待ってるはず。若い皆さんに読んでもらいたい一冊です。

県内司書の推薦コメント

やはり成瀬は最強!

前作よりずっと面白くて好き。何が起きようとまっすぐな成瀬の姿に、疲れも吹っ飛びます。

成瀬がさらにパワーアップして帰ってきた。また、あの成瀬に会える!成瀬に伏線回収があるなんて。前作を読んだ人は、是非読んで。

成瀬のパワーで周囲の人間を幸せにしていくところがいい。今年もイチオシです。

今回は脇役(成瀬を取り巻く人たち)のお話が中心で、成瀬の行動力も素晴らしいと思ったが、脇役たちの行動力も負けていないし、(年齢差を超えた)連係プレーに感動した!

2023年イチオシ本である前作よりもさらにパワーアップしている成瀬の話をぜひみんなに読んでほしいです。

5位

おしごとそうだんセンター

ヨシタケシンスケ/ 著 集英社

カーリル
『おしごとそうだんセンター』書影.jpg

ヨシタケシンスケさんからコメントをいただきました

この度は選んでいただき、ありがとうございます!
おしごとについて考えることは、自分について、生き方について考えることです。
みなさんにとって、何かを考えるときの参考資料の一つになれたら、嬉しいです。

県内司書の推薦コメント

「はたらくってなんだろう」という疑問の答えをみつけるヒントにおすすめしたい本。これから働く人、今働いている人の心に刺さる言葉がいっぱいです。

働くことの本質をわかりやすく教えてくれます。

「なぜ働かないといけないのか?」を考えるきっかけになる一冊。ヨシタケシンスケのかわいくてクセになるイラストが楽しい。

仕事って何なのか、これからどうしていけばいいのか、漠然としている人へ。宇宙人と一緒に学びつつ、自分のやりたいことは何か、じっくり考えてみませんか?

6位

死んだ山田と教室

金子玲介 著 講談社

カーリル
『死んだ山田と教室』書影.jpg

金子玲介さんからコメントをいただきました

母校である埼玉県の慶應志木高校をモデルにした小説を、埼玉県の司書の皆様に選んでいただけたこと、とても光栄に思います。青春の眩しさも、苦しさも、全て詰め込みました。この気持ちを分かち合えたら嬉しいです。

県内司書の推薦コメント

同級生同士のくだらない会話に笑ったり、ちょっとしたきっかけでよそよそしくなる友人関係に心が痛んだり、段々と変化する環境や心情に切なくなったり、読み進めるほどに色々な感情が沸いてきた。

死んだはずの同級生の声が教室のスピーカーから聞こえてくる! ホラーと思いきや、男子校のノリに笑いが止まらない、でも切ない友情の物語。

圧倒的筆力!ユーモアたっぷりの会話劇の中に見え隠れする影が独特な読み味になっています。教室という空間に取り残され、物理的にも精神的にもクラスメイトに置き去りにされる山田に同情します。

死んでスピーカーになるって何それ?!男子校の明るくて馬鹿げたノリが楽しい。だからこそ余計に山田の抱える孤独が際立つ。きちんと死ぬためには、どう生きるか。考えさせられる物語だった。

前半は爆笑必須、後半は「生きること」と人間の多面性について考えさせられる問題作です。この本を読んで、今の高校生達は何を感じるのか…、個人的にかなり気になります。

7位

君はどう生きるか

鴻上尚史 著 講談社

カーリル
『君はどう生きるか』書影.jpg

鴻上尚史さんからコメントをいただきました

これからの未来、若者が、不寛容や分断、陰謀論などに負けないように、なんとか、賢く生きるヒントを届けたくて書きました。この本の何かが役に立ってもらえたら、作者としてこんなに嬉しいことはありません。

県内司書の推薦コメント

図書館の蔵書の中から各教室に朝読書用の学級文庫を配置しています。その中に来年度からこの本を1冊ずつ入れたいです。今の生徒に必要なことがつまった本だと思います。

悩み多き10代に読んで欲しい。

今の10代に向けて鴻上さんが語る言葉には、これからをより良く生きるためのヒントが散りばめられています。悩み多き中高生に寄り添ってくれる一冊です。

わかってくれる大人に出会えた気持ちは、未来の道が明るくなるかも。

8位

パレスチナのこと

岡真理 著 小山哲 著 藤原辰史 著

ミシマ社

中学生から知りたい

カーリル
『中学生から知りたいパレスチナのこと』書影.jpg

藤原辰史さんからコメントをいただきました

この本は、世界中の大人たちが提供する既成の知識を身につけるための本ではない。世界中の中高校生たちが、SNSやネットやテレビで大人たちが語る言葉を疑い、そうではない事実を学び、異議を申し立てるための本だ。

県内司書の推薦コメント

世界から戦争をなくすために私たちが真に学ぶべきことは何か。これからを担う高校生たちと考え合いたいです。

タイトルに「中学生から」とありますが、高校生でも予備知識がある程度無いと難しいと思いますが、固定化されたイメージを変えてくれる本です。

イスラエルによる大量虐殺はなぜ起きたのか、パレスチナ問題とは何か、3人の歴史学者たちが対談し解説します。世界の「いま」を理解するために、歴史を知ることは必要不可欠であると感じます。

9位

けんごの小説紹介

けんご 著 KADOKAWA

読書の沼に引きずり込む88冊

カーリル
『けんごの小説紹介』書影.jpg

けんごさんからコメントをいただきました

10代で出会う本は、一生の宝物になるはずです。人生を彩る本との出会いを大切にしてください。皆さんの素晴らしい読書ライフを願っています。『けんごの小説紹介』をお選びいただき、ありがとうございました。

県内司書の推薦コメント

本の紹介を動画で見る、本の紹介を本で読む。相互補完のようにどちらも楽しんでみてください。

新作・旧作・古典まで、多様な小説世界を高校生におすすめしやすいコンパクトな分量で紹介。

図書委員から「紹介動画のこの本が面白そうだった」と度々言われて知った、小説紹介クリエイターけんごさんの本。幅広いジャンルの本が紹介されていて、思わず読んでみたくなります。

読みたくなる、のひとこと。

10位

夢も金もない高校生が

知ると得する進路ガイド

石渡嶺司 著 星海社

カーリル
『夢も金もない高校生が知ると得する進路ガイド』書影.jpg

石渡嶺司さんからコメントをいただきました

夢がはっきりあってもなくても、お金があってもなくても、高校生は卒業後の進路を選ぶことになります。本書は進路の考え方から大学、短大・専門学校、高卒就職まですべて網羅。進路に悩んだら読んでみてください。

県内司書の推薦コメント

「損をしたくない人」のための進路ガイド。「ない」ことを理由にしている生徒にも薦めやすい。

きれいごと抜きで、高校生の現実的なメリットを第一に書かれた進路ガイド。字ばかりの本ですが、がんばって目を通してほしい。

進路選びの現実的なところが載っていて参考になります。図書館の利用を勧めているのも良いです。

カンパのご協力を!

このイベントは手弁当にて運営しています。
1口
1,000円として、ご協力をお願いします。

【協賛金の振込先】 

 郵便振替 00120-4-730785

 埼玉県高校図書館フェスティバル

ご不明なことがありましたらお問い合わせフォームからご質問ください。

Thanks

to

the Support

パンフレット制作・印刷協力

サイフクオンラインバナー

ホームページ サーバ協力

イチオシ本協賛バナー

ご意見、お問い合わせはこちら

埼玉県高校図書館フェスティバル実行委員会事務局で確認の後、メールにてお返事いたします。

メールの返送には数日お時間をいただくことがあります。

送信ありがとうございました

イチオシ本YouTubeバナー

埼玉県高校図書館フェスティバル

本

(c) 埼玉県高校図書館フェスティバル Inc. All Rights Reserved.

  • Facebook
  • X
  • YouTube
bottom of page