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全受賞作品とコメント2022

 
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2020年11月〜2021年10月に出版された本から

高校生にすすめたい本を、

埼玉県の高校司書がピックアップ!

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100万回死んだねこ

覚え違いタイトル集

福井県立図書館 編著   講談社

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福井県立図書館さんからコメントをいただきました

1位と聞いて大変吃驚(びっくり)しています。
高校生の皆さんは、毎日忙しくてゆっくり本を読む余裕も

あまりないかもしれませんが、この本を読んで「図書館って実は楽しい場所なんだ」と知ってもらえると嬉しいです。
本は生涯の友です。末永く付き合っていってください。

 

県内司書の推薦コメント

こんなに面白いレファレンス事例集は初めてで、読む手が止まりませんでした。p.171~があることで進路本としても活用できそうです。

司書の探索能力の凄さの一端を面白おかしく教えてくれる本です。

「ねじ曲がったクロマニョンみないな名前の村上春樹の本」って一体何?本当の本の名前を知っている人もそうでない人も、この本を開けば、元の本を思わず手に取りたくなるはず!

レファレンスのハードルを下げてくれてありがとうございます! 雑に図書館員に訊いて良いんだ!と楽しみながらわかる本。

司書として、本に関わる者として、頷きの連続でした。

「あるある」だったり「わかるわー」だったりという言葉が読みながらついつい口に出てしまう一冊。司書や図書館、レファレンスの話もあり、我々を表す一冊かもしれない。

なるほど、へえ~と興味深く読めます。自分も覚え間違いや言い間違いが多々あるので、「あるある」です。

笑いながら司書について理解が深まるとうれしいです!

私も象を抱いて猫と泳ぎます

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スマホ脳

アンデシュ・ハンセン/著 久山葉子/翻訳   新潮社

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著者のアンデシュ・ハンセンさんからコメントをいただきました

『スマホ脳』を「イチオシ本」に選んでくださり
ありがとうございます。たいへん光栄です。

人間がデジタルに支配されず、逆に使いこなすには

どうすればよいのか――

皆さんが考えてみるきっかけになればうれしいです。

県内司書の推薦コメント

人生をより良くするため、デジタルネイティブにこそ知ってもらいたい情報がある。

読めば絶対にスマホの使い方が変わる!スマホに使われない、スマホを使いこなす人間になるために必読。

幼い時からスマホが身近な環境で育つ子供たち。この本が警鐘になればと思います。

気がつくと1日中ずっとスマホを触っている。そう自覚している人にも自覚していない人にも読んでほしい1冊。思った以上に密になりすぎているスマホとの距離感を考え直すきっかけになります。

スウェーデンの精神科医が書いた本です。スマホとの付き合い方を考えさせられます。

スマホ依存症が問題となっている今にピッタリ。デメリットを知って、スマホとの付き合い方を考えるきっかけになる本。

スマホが必然になった時代に生きる高校生に、スマホとの付き合い方を考えてほしい

高校生にスマホやSNSとの正しい付き合い方を教えるなら、学業や睡眠などに関わる脳への影響も一緒に伝えていかなければいけないと感じました。

スマホはとても便利ですが、影の側面もあります。うまく付き合っていくために、読んでほしい1冊です。

スマホを使って当然の世代に読んでほしいです。

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女の子はどう生きるか 

教えて、上野先生!

上野千鶴子/著   岩波書店

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著者の上野千鶴子さんからコメントをいただきました

女らしさ/男らしさにもやもやしているあなた。
この本があなたの疑問に答えます。
おじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、
おかあさんには、もうあなたたちの時代とは
違うからね、って言ってあげよう。

県内司書の推薦コメント

フェミニズムの大御所から女の子へのメッセージ。うちの娘にも読ませたかった。

Q&A方式で日本の現状が一通りわかる本。この本の内容全部が時代遅れだと感じる日が早く来るといいですね。

女の子が感じているモヤモヤの理由を解き明かしてくれます!男子も大人も読んで欲しいです。

女の子が日常的に感じる疑問に、上野先生が鋭く、ユーモアを交えてアドバイスしています。

女性と男性を取り巻く環境が大きく変わっていく中、社会や家庭には古い価値観が根強く残り、「どう生きるのか」迷う女の子も多いはず。上野先生が女の子たちの質問にわかりやすく答えてくれます。

日常でモヤモヤすることへの考え方を提案してくれます。むしろ男子に読んでほしいです。

「これから」の担い手である高校生男女どちらにも読んでもらいたい一冊です。「いま」の課題がみえてきます。

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お探し物は図書室まで

青山美智子/著 ポプラ社

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著者の青山美智子さんからコメントをいただきました

イチオシ本に選んでいただき、ありがとうございます!
読書が好きでもそうでなくても、本が前へ進むための
きっかけになったら素敵だなと思います。
図書室は誰にでも等しく開かれた場所。
皆さんの「お探し物」も見つかりますように。

県内司書の推薦コメント

「言葉」を交わさなくとも色々なことができてしまうこの時代に、人と向き合うことの意味を思い出させてくれる一冊です。

小町さんのような司書になりたいし、利用者として小町さんに会いたいです。声のかけ方やレファレンスの技術、本の付録など、小町さんの全てがとても魅力的で、読み終わるのが惜しかったです。

やはり、司書はいい

町の小さな図書室の司書の「何をお探し?」の一言と小さな羊毛フェルトの付録。自分にとって大切なことに気づくきっかけはどこにでもある。疲れたり悩んだりしたら少し立ち止まって。ほっと息をつく場所が図書館にもありますよ。

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マンガでわかるLGBTQ+

パレットーク/著  ケイカ/マンガ  講談社

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パレットーク編集部さんからコメントをいただきました

どんな性別の人を好きになるか、自分をどんな性別
だと感じるかなどは、実は人それぞれ。
そう考えると「LGBTQ+」はとっても身近なお話
なのです。この本が誰かの疑問や不安、悩みに
寄り添えたらと願っています。

県内司書の推薦コメント

LGBTという言葉は浸透してきたかと思いますが、まだあまり耳馴染みのないQ+までカバーしてあります。当事者についてだけでなく、周りの人の対応についても書かれています。

色々なシチュエーションが漫画で紹介されていて、具体的で分かりやすく読みやすいです!本のサイズも表紙のデザインも手に取りやすいようで、この分野の本で一番貸出がありました。

「気をつけているつもり」が「つもり」であったことを痛感。無意識に人を傷つけていることもある、とわかる。みんながよりよく生きるために読んでほしい本。

当事者が何を感じるのか、会話形式のイラストで紹介している本です。勉強になりました。

多くの事例がマンガで載っており、「自分に関係のあること」として読める本だと思います。

ジェンダーで悩みを抱える方たちの問題がシチュエーションごとにマンガになっていて分かりやすい。

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ブラザーズ・ブラジャー

佐原ひかり/著  河出書房新社

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著者の佐原ひかりさんからコメントをいただきました

「多様性を認めよう」「お互いを理解しよう」、
最近よく聞くフレーズです。
でも、実際どうすればいいのか。そもそも
それは必要なのか。私もまだわかりません。
主人公たちと一緒に悩みながら、手さぐりで書きました。

県内司書の推薦コメント

多様性とは何か?相手と向き合って生きるとは何か?考えさせられます。

書名を見て読むのをやめようと思った人にこそ読んでもらいたい。すごく好きです。この作者さんの次回作が楽しみ。

高校生のちぐさに、父親の再婚で母と弟ができたところから物語が始まります。タヨウセイを認めるということは、目の前の一人一人を受け入れる先にあるのだなと思いました。

やさしさも、時には凶器になる。思いやりのつもりでも、傷つける場合もある。思いこみは面倒だ。でも、それが青春。と感じる本。

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スモールワールズ

一穂ミチ/著 講談社

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著者の一穂ミチさんからコメントをいただきました

友達が家でどんな風に過ごしているか、知って
いますか? 先生や家族やあなた自身の「秘密」
について考えたことはありますか? 
どこでもない、ありふれた、車窓から見る家々の
ような、六編の小さな世界の物語です。

県内司書の推薦コメント

様々な感情を、ギュッと一冊で味わえる濃密な短編集。人の数だけある「スモールワールド」が、全て同じ感情で片付くわけがない事にリアルを感じます。

短編集なのに長編のような読み応え

一人の作家が書いたとは思えないほど多彩な短編集。どれも話がうまい。ほかの短編の登場人物がちらっと登場するのを見つけるのも楽しい。

一話ずつ全く違う趣き、どの話にも心が動かされる。大切なお菓子を食べるように、一つ一つ味わいつつ読みたい本。

ホラー、LGBTQ、恋愛など、色んなタイプの珠玉の短篇が集められている。

規格外の姉を持つ高校生の弟が主人公のおはなしが面白かった。

コロナ禍で家に籠りがちな今、世界は小さく、孤独になってしまったように感じます。これは孤独や悲しみに寄り添う短編集。特に、優しく力強く背中を押してくれる「魔王の帰還」がおすすめです。

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目の見えない白鳥さんと

​アートを見にいく

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著者の川内有緒さんからコメントをいただきました

目の見えない人が美術館に行くと聞いたら驚きますか?

私はちょっとびっくりしました。たまには自分のなかの思い込みをぶっ壊して、自由になりたいですよね。

そんな時に読んでもらえたら嬉しいな! と思います。

県内司書の推薦コメント

読み進めていくと、自分の中の新しい扉がどんどん開いていく気がしました。

もし自分が白鳥さんに好きな作品を言葉で説明しようとするなら、何からどう話すだろうと考えました。

白鳥さんの軽やかさと行動力ときたら!誰かと現代アートを見に行きたくなります。「鑑賞 」ってなんだろうと思わされる1冊です。

今までキャプションを読んで作品を眺めるだけでしたが、作品の見方・感じ方が変わります。

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六人の嘘つきな大学生

浅倉秋成/著 KADOKAWA

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著者の浅倉秋成さんからコメントをいただきました

友人の、家族の、私の「本質」って何だろう。
就職活動はまだ少し先の話かもしれません。
でも「人を測る」「人に測られる」作業は生まれた
ときから静かに始まっています。
少しだけ先の話、今のうちに見てみませんか?

県内司書の推薦コメント

伏線が上手で一気読みでした。高校生には早いかもしれませんが、就活の雰囲気の予習になります。

就職活動を舞台にしたミステリー。登場人物がいい人なのか悪人なのか、印象がコロコロ変わっていって面白かったです。

就職活動をする上で面接側の気持ちも理解できる

普通におもしろいミステリーだが、メッセージ性もある。他人のことはどうしても第一印象や目につく行動で判断してしまいがちだが、それは一面に過ぎない。決めつけず色々と想像しながら他者と関わる大切さを知れた。

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​エレジーは流れない

三浦しをん/著 双葉社

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担当編集者さんからコメントをいただきました

みなさん、将来の夢はありますか。
私は高校生の頃、小説の編集をするなんて全く
考えていませんでしたが、それでいいのだと
三浦さんは仰っています。日常が、キラキラして

いなくても全然OK、問題なしです!

県内司書の推薦コメント

やりたいことが見つからない、そんな高校生にこそ読んでほしい青春小説。

ひたすらユルい青春群像劇。笑えます。「小説はつまらない」と思っている高校生に文句なしでオススメ。

将来何をしたいかわからない、そんな等身大の高校生が主人公。何気ない高校生活も他人から見たらキラキラしてると気づかされる青春小説。自分が知らないところでたくさんの人に支えられて生きてるんだなあと思わされる。

コロナ下で日常に疲れた人におすすめです。三浦節でププッと笑わせられ、主人公を見守る優しい環境に心がホッと温かくなります。