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特設ページ2017

①最近は大人向けの作品が多いような気がしますが、この作品の主人公を中学生にした理由があれば教えてください。

ズバリ、ポプラ社さんからのご依頼だったからです。

ポプラ社さんは、最近いろんな本を出版されていますが、それでも私にとっては「自分が子どもの頃寄り添ってもらった本をたくさん出している出版社」。

その本たちの仲間入りがしたい気持ちで、中学生の物語にしようと思いました。

②この作品を執筆されるにあたって、どんな情報をどんな手段を通じて収集されましたか? 

実際に学校でカウンセラーをされている先生たちにお話を伺う機会をいただきました。現在「不登校」と呼ばれている子たちをめぐる状況についてなど伺いました。

③こころとこころのお母さんの関係を描くときに、気をつけたことはありますか? 

こころもお母さんも、両方それぞれの立場で必死なんだ、ということだけ心掛けました。あとは、二人が互いに相手の気持ちを探して、進んでいってくれたと思います。

④重たいテーマの作品をとりあげられて、当事者や支援者にも取材されたことと思います。その際に、印象に残った言葉などありますか?

執筆中、当事者の方には取材はしていません。

本が刊行されてから、当事者やかつての当事者の方で作っている「不登校新聞」さんからインタビューを受ける機会がありました。とても緊張したのですが、彼らが最初の質問で、「辻村さんは公にしていないだけで本当は不登校だったんでしょう? ぼくたちもみんなそうだから認めてもいいんですよ」と言ってくれたんです。

この本を通じて、「仲間だ」と言ってもらえたような気がして、すごく嬉しかったです。

⑤学校図書館は、こころたちのような子どもたちの居場所にもなっています。学校図書館での思い出があれば教えてください。

小学校の時の司書の先生が大好きで、その先生が大好きだから休み時間のたびに図書室に通うようになりました。

学校図書館は私が本を好きになった原点の場所です。

⑥本が嫌い、読むのが苦手という中高校生へメッセージをお願いします。

あなたのまわりの大人が本を『「勉強が出来る」ようになるため』の手段だと思っていたら、読むのが嫌いになるのは当たり前だと思います。

本を読むのは「遊び」のひとつ。何のために、なんて理由なんて気にせず、少しでも興味がありそうなものがあったら、手にとってみてください。

それが『かがみの孤城』だったら、なお嬉しいです。